怪我ニートの備忘録(仮)

現在、怪我でニート中です。リハビリや家で思うことなどを気軽に書いてみます。

あの写真とこち亀

昨日は家から1時間半くらい、
遠くの整形外科まで行って、
足の治療を受けてきた。


知らない街、道、川(名前は知ってるけど)。

知らない神社やお寺。


帰り道、せっかくだから足がよくなりますようにと、お寺にお参り。

すると後から、お爺さん、娘(母親)、幼児の孫の3人もついてきた。

娘が関西なまりで、親父さんを案内。
たぶん、娘は嫁いでこの街へ来たのだろう。

どうやら、街の人から愛され続ける歴史あるお寺のようだ。

しかし、小さいお寺だったので狭い。


ヨチヨチ歩きの孫のお参りが終わるのを待っていた。

すると、お爺さん「写真撮ろう」と
2人を撮影しようと、一眼レフかまえる。

ヤレヤレ参拝できないなぁ。

ふと思う、私に父親が生きていたら…
きっと写真に収めたがるんだよね。
こんな風に一眼レフ持ってさ。


私は父親と写っている写真が数枚しかない。
家族全員だと2、3枚。



いつも自分は写らないで、撮ってばかりだった。


寂しい。


私「撮ってあげましょうか?」
気がついたら、言っていた。


海外旅行で以前、
噴水で、腕を伸ばし苦戦してる褐色の幼い息子と父親のスマホを、
ジェスチャーで「貸しなよ」と撮ったら、すごく感謝されたからだろうか。



お爺さん、固まる。
当然だ。すぐ持ってるのは、一眼レフだから。(別にスマホで撮ってもいいんだよ)

ちなみに私は兄の高級コンデジと、ネオ一眼くらいしか操作したことない。

娘「撮ってもらおうよ!」

お爺さん「じゃあ…」

私「あ、落としたら困るからストラップ私の腕に。うん?ファインダー覗くタイプですか?」

画面に目の前の光景が写らない。

ファインダーを思いっきり覗く→カメラ画面に鼻のファンデーションつくかも…(浅草でカメラ女子に撮影頼まれたときについた。でもカメラ女子は良い写真だと満足そうだった。)

自分で撮影してやろうって言っておいて、
ファンデーションつけたら、お爺さんに怒られそうだなぁ。

絶対、ファインダー愛好してる段階で、撮影にまわってばかりで写らないな、このお爺さん。

ファインダーほしいときなんて、逆光くらいじゃないの?

こんな薄暗い梅雨にいる?


そーっと覗いて2枚撮った。


私「よく撮れてるといいですね(目つぶりしてるかもなぁ)」

お爺さん「はい。(ピッピッ…)よく撮れてます」


娘「ありがとうございます。ほら、○○ちゃん(息子)もお礼言って」

孫「…」


そして、ひとりでゆっくり、自分の健康を御祈りした。


帰りに思う、

こち亀のローマだか行って、
写真を撮ってあげると思ったら、
カメラを持って逃げ出したイタリア人。


こち亀を好きだった父も、望遠レンズだけだったけど、外国で被害にあった話。


あれは…カメラ好きな人には、トラウマじゃないか??


このお爺さんも、こち亀を読んでたかもしれない。


それと同時に、記憶にぼんやりしか残っていない
母や兄とテーマパーク行ったときの家族写真、
誰かにシャッター押してもらったんだよね。

たまに指まで写ってる。

その誰か、ありがとう。


いつか、昨日の孫が大きくなって

お爺さんもヨボヨボになった頃、

孫が「あれ?こんな写真いつ撮ったの?
じいちゃん専用カメラのアルバムから、小さい俺とじいちゃんが一緒に写ってる!?」
なんて思ってくれたら、面白い。


でも、一眼レフの人に、撮ってあげるなんて、自ら言うのはやめよう。

今思うと、落としたら、指がたまたまついたら?と思うと面倒くさい。


ちなみに、台湾旅行で写真頼んだら、レンズを油のついた指でベタベタにされ、ホテルでキレたことがある。

でも、その一部油でボケた写真も、大事な思い出。