ウクレレに独学挑戦（理由）

ニートらしい（？）ことも書いてみようと思う。

ここ２ヵ月、私はウクレレを独学で弾き始めた。

きっと厳しい

人生にそんな障害もなく、順風満帆に過ごせた正社員の人が読んだら、

ケッ馬鹿な無職と貶すかもしれない。

私は怪我した直後の１か月は１日の半分はずっと寝てた。

最初は介護職で疲れてて、

掃除する余裕のなかった汚部屋を片付けようと思った。

でも、ギプスを片足につけながら、

足の踏み場がちょっとしかない部屋は大変だった。

だから２週間は本気でひたすら寝た。

家にいても

頭によぎるのは、老人ホームのご入居者の顔だった。

私のことを褒めて頼ってくれたお婆ちゃんや

新人の私に頑張れと応援してくれたお婆ちゃん…

そして体が不自由で歌が大好きな頑固なお爺ちゃん…

私はそのお爺ちゃんに八つ当たりを受ける日もあったけれど

基本そのお爺ちゃんが好きだった。

お爺ちゃんの歌を聴くたびに、

簡単なピアノ曲くらいなら弾ける私は

お爺ちゃんに生伴奏してあげたいなぁと思っていた。

でもお爺ちゃんは体が不自由だから、必要以外動けない。

お爺ちゃんをピアノのある部屋に、

連れて行く理由も新人の私にはない。

あーあーピアノ以外の楽器をできたら…。

といってもピアノだってそんな上手ではないが。

和楽器系の部活に昔所属していたけれど、その楽器持ってない。

そんなことを勤めているころから思っていた。

ハーモニカもオカリナも音が結構大きいので

何だか近所の目が気になった。

「ニートが大音量で笛吹いているｗｗ」とか陰で言われたら…。

ウクレレを弾き始めたけれど、

「足大丈夫？」のみ、近所の人たちから心配されている。

それは近所の人が優しいのでは？

そして清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入。

（だって無職だからお金ないわけですよ）

１万８千円くらいのソプラノウクレレ。

初心者の教本が３冊で約６千円くらい。

チューナーが700円くらいの。

母と兄は最初呆れていたけれど、

私が廃人のように寝ているだけよりかは、マシかと認めた。

でも老人ホームを退職した。

お爺ちゃんにお別れの挨拶はしなかったし、

させてもらえなかった。

今後関わるなって誓約書もあったと思う。

お爺ちゃんも挨拶した方が悲しむだろう。

ただでさえ、私が入る前から好きな職員が休職していると嘆いていた。

この数ヵ月の短い間だけど、毎日何十分も共に過ごした仲だ。

お爺ちゃんと仲良くなった話も本当はしたいけれど

（介護職ってただ辛いだけじゃないよ。ほっこりするときもあるよって）

それは個人情報になるね。

だから私がいつか、

体の不自由で歌が大好きな人と出会ったときのために

喜んでもらえたら…というツールとして

持ち運びのできるウクレレを上達したい。

いつか介護職にもどる日もくるかもしれない。

実際に私程度のレベルでは役に立たないと思っていた知識が

老人ホームでは会話の種になったりした。