嘆いたって変わらないのにね。
私は庭を思うと、色々悲しくなる。
とくに母の無関心と、
母の都合のいいときだけ家庭菜園の実をありがたがる。
兄も実家(我が家)に週末帰ってくる時期もあったけど知らんぷり。
そんな薄情な家族だから
父が病床で「庭を頼む。あとハイビスカスの鉢(樹齢十数年)やれるのはお前だけだ。」
と私に託すわけ。
でも女の子がハシゴ登って、ハサミ使って、農薬まいて…草むしって
疲れるし
危ない。
近所の人は母より褒めてくれた
「お父さん亡くなった後、ひとりで花たくさん植えて頑張ってる」
私が実家暮らしな分、
貯金よりも庭にお金をかけた。
綺麗にしてわかったのは、
庭を綺麗にしすぎると、セールスや宗教の勧誘が増える。
中には知らない子どもが突然、ビンのジュースを売りに来たり、
宗教おばちゃんが玄関に勝手に入ってきたり…
勝手に、庭キレイ≒金裕福と思ってやがる。
違う、それは私が貯金せず、綺麗に四季の花を植えてるんだ、
でも、もうそれも疲れた。
仕事で失敗、過労、怪我…
貯金もない、怪我で長時間しゃがめ無い。
何だかイライラした。
母も少し手伝ってほしいのに。
なんで私ばかり。
この前、大型の園芸センターで
他人の母に連れられた茶髪の同世代姉さんが、キレイな服できてた。
私は泥ついても良い格好。
見下すように、笑った。
私だって、父が生きてれば、
無理して園芸することもないのに。
今日は自分の運命を呪っていた。
呪っても嘆いても良くならないのに。
馬鹿だな。