火傷
職場のおばちゃまの一人に、
若いんだから、もっと別の仕事しなよってこの前心配された。
最もだけど、そんなに世の中優しくなかった。
まだここの方が、私の身体や心に、優しい。
そりゃ怪我病み上がりで両足の戦いだけど。
昨日寝るときに思い出した。
前の前の職場でのお局の、
はじめの頃の意地悪。
熱い仕事道具があって、軍手を二重にして運び
元の位置にしまう、開店前の作業。
勤め始めた頃、
お局は自分のお気に入りスタッフと私語して、
自分たちだけ軍手をしていた。
そして私に「これ運んでよ」と言ってきた。
私「え?…はい。うわっあ…熱い、熱い」
お局もお気に入りスタッフも、大丈夫と心配してくれなかった。
二人とも意地悪でやっている。
それ以来、早めにきて、私は粗熱を取って置いた。
自分が火傷しない為。
あまりにも早くつきすぎた日には、勝手に軍手で一人開店準備をした。
そうすると、お局は「勝手なことするな」と怒った。
あいつは、仕事ができても怒るのだ。
あの狭い更衣室に、座ってスマホやってる時間の無駄遣いのお局とは違うのだよ。
みんなの着替えの邪魔なら、
準備してる方がマシだわ、ボケ。
先輩おばさんは、「残業を少しでも減らしたい…私ら早く帰ろう委員会だものね?ナミデさんありがとう」と言ってくれた。
あのお局にイジメられた他のスタッフも火傷しなくてすんだのだから
神様、私はいいことしただろうよ?
私がいなくなって、困ったボスやお局を生で見てみたかったなぁ。
まあお局は、おバカだから困っても当たり散らすだけか。